アンナ・ネトレプコ出演『トスカ』：ローマ歌劇場

アーティスト

ローマ歌劇場

ローマ・オペラ座（Teatro dell´Opera di Roma）は、ローマの中心に位置する格調高いオペラハウスである。18ヶ月という短期間で建設され、1880年にジョアキーノ・ロッシーニの「セミラミデ」を中心に開場した。その卓越した音響効果は「共鳴室」として設計された結果であり、音楽のあらゆるパフォーマンスを吸収するための理想的な環境を提供している。スフォンドリーニによる建築デザインは馬蹄形のレイアウトが特徴で、ドームにはアンニバレ・ブルグノーリによる精巧なフレスコ画が描かれている。 2,212人の観客を収容できるメイン・シアターには、3層のボックス席、2つのギャラリー、円形劇場があり、これらすべてが観客の体験をより豊かにするように設計されている。

ジャコモ・プッチーニ

イタリア出身のジャコモ・プッチーニは、19世紀末の代表的なオペラ作曲家である。イタリアのオペラ作曲家の中では、ヴェルディに次いで尊敬を集めていた。当初、プッチーニの作品は、19世紀イタリア・オペラに典型的な、従来のロマン派のエスプリを反映していた。しかし、やがて彼の芸術的方向性は、鮮やかなヴェリズモ様式を取り入れるようになり、それが彼の最も有名な傑作を生み出すきっかけとなり、このムーブメントの最前線に位置づけられるようになった。彼の最も高く評価されたオペラには、『ラ・ボエーム』（1896年）、『トスカ』（1900年）、『蝶々夫人』（1904年）、『トゥーランドット』（1924年）などがあり、いずれも世界の最も著名なクラシック音楽の舞台で上演され続けている。