コンウェイ・ホールのサンデー・コンサートパトリック・ヘマーレ
イベント情報
ピアニスト、パトリック・ヘメルレのプログラムは、前半と後半に分かれている。第1楽章は、バッハの作品が苦悩と憧れの感情を伝え、ベートーヴェンの最後のソナタが人間存在の本質的な試練を探求するように、精神的な探求へと踏み込んでいく。しかし、第2楽章では決着がつき、葛藤から静寂と平和が訪れる。
プログラムの後半は、スペイン音楽の探求に移る。ドビュッシーの前奏曲で始まるこのプログラムでは、スペインのエッセンスがほんの数分のうちに表現されている。アルベニスの『イベリア』は、スペイン音楽に生き生きとした声を与えた傑作として際立っており、セベラックの作品は、メランコリックな間奏曲の美しさを堪能させてくれる。グラナドスの「エル・ペレレ」は、ゴヤにインスパイアされたもので、奔放な喜びをもってプログラムを締めくくる。
ディアパソン誌は、ヘメルレの音楽の流れと調性のソノリティの見事さを称賛している。このプログラムでは、ブゾーニとヘメルレの編曲によるバッハの作品、ベートーヴェンのソナタ・ハ短調Op.111、ドビュッシー、アルベニス、セベラック、グラナドスの作品が演奏される。