パガニーニ・アル・ピアノ（ミラノ・カリプロ財団公会堂にて

イベント情報

ミラノの息を呑むようなカリプロ財団オーディトリアムの素晴らしい建築に浸り、クラシック音楽への理解を目覚めさせる究極のコンサートをお楽しみください。

2人のヴィルトゥオーゾの比較
ラフマニノフ「長い指のピアニスト」は、ピアノ協奏曲で重要な歴史的作品を残した。パガニーニの主題による狂詩曲」はピアノと管弦楽のための曲で、どういうわけかヴィルトゥオーゾの真髄を表している。この曲の基になっている主題は、リストとブラームスが「極悪非道」なパガニーニに捧げた曲の中ですでに使っていた、ヴァイオリンのためのカプリッチョの第24番と最後の曲の主題そのものである。ロベルト・シューマン曰く「未来の天才」であるブラームスもまた、交響曲第1番で旋律線の対位法を削り出す音のヴィルトゥオーゾであった。20年近い歳月をかけたこの作品は、ベートーヴェンの「交響曲第10番」と呼ばれるほどの傑作となった。