ヴェネツィア室内合奏団: イースター・コンサート
ヴェネツィア, サン・ヴィダル教会 (Chiesa di San Vidal) — Main Hall
イベント情報
ストリング・オーケストラのヴェネツィア室内合奏団(Interpreti Veneziani インテルプレティ・ヴェネツィアーニ)によるイースターのシーズンのコンサート・シリーズをお楽しみ下さい。
音楽博物館のご案内:
San Maurizio教会内の音楽博物館(コンサート会場から数分の場所)では古楽器の展示が行われています。
開館時間 毎日AM9:30~PM7:30
入場無料 見学ご希望の場合、コンサートの前にお越し頂くことをお勧めいたします。
プログラム
- アントニオ・ヴィヴァルディ – Le Quattro Stagioni for violin, strings and harpsichord
- アントニオ・ヴィヴァルディ – Concerto for violin, strings and harpsichord op. 8 n. 12
- アントニオ・ヴィヴァルディ – Concerto for strings and harpsichord RV. 113
- マラン・マレー – Folies d’Espagne for cello and strings
サン・ヴィダル教会
サン・ヴィダール(サン・ヴィターレ)は、サン・マルコのセスティエレ、カンポ・サント・ステファノの一角にあるヴェネツィアのコンサート&イベントホール。 11世紀末、ドージェ・ヴィターレ・ファリエルが自らの名前に由来する聖人に敬意を表して設立したこの建物は、16世紀に焼失し、建て替えられた。17世紀にさらなる改修が必要となり、当時の様式で完成した。 内部のホールにはアーチ型の天井があり、17世紀に遡るペッレグリーニとピアツェッタの絵画、ヴィットーレ・カルパッチョによる細部まで作り込まれた司祭席がある。祭壇には、8人の聖人と馬に乗ったサン・ヴィダールが描かれ、キリストの子を連れた聖母が上から見守っている。 作曲家バルダッサーレ・ガルッピはここに埋葬されたが、葬儀は近くのサント・ステファノ教会で行われたため、ホール内に墓碑は見当たらない。
アントニオ・ヴィヴァルディ
アントニオ・ヴィヴァルディは、器楽演奏会というジャンルの創造者であり、オーケストラ音楽の父として歴史に名を残す。彼は1678年3月4日にヴェネツィアで生まれた。ヴィヴァルディは喘息を患う病弱な子供だったが、音楽に打ち込むことを止めることはできなかった。父のジョヴァンニ・バティスタはプロのヴァイオリニストで、長男のアントニオにヴァイオリンを教えた。幼いアントニオは、父とともに当時のヴェネツィアの最高の音楽家たちと出会い、地元の教会でコンサートを開いた。また、ヴァイオリン教師として働き、後に孤児院オスペダーレ・デッラ・ピエタで音楽監督を務めた。その間、協奏曲、聖歌、声楽曲を作曲し、1713年には聖歌合唱曲で大きな評価を得た。ヴィヴァルディはオペラの世界に魅了され、サンアンジェロ劇場でオペラ作曲家として、また興行主としても活躍した。1717年、彼はマヌアの宮廷から世俗音楽の監督という名誉ある地位を得て、1720年頃までそこで働いた。その間に世界的に有名な傑作『四季』を作曲した。 1730年代、彼の音楽は流行らなくなり、キャリアは衰退、大作曲家は貧困のうちにこの世を去った。ヴィヴァルディの音楽は彼の死後、忘却の彼方に葬り去られたため、世界がヴィヴァルディの音楽を再発見し、再評価するのに2世紀を要した。20世紀初頭、それまで知られていなかった多くの作品が発見され、たちまち音楽愛好家の心を捉えた。
住所
サン・ヴィダル教会 (Chiesa di San Vidal), San Marco, 2862/B, ヴェネツィア, イタリア — Googleマップ