ナチ音楽祭 — アンナローザ・パルティピロ
イベント情報
ヨハン・セバスティアン・バッハ、ガブリエル・フォーレ、ジャン・フィリップ・ラモー、ナジ・ハキーム、ギゼッペ・マルトゥッチの名曲を聴きに、ローマの印象的な劇場、Chiostro di Campitelli al Teatro di Marcelloへ。
J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 825
バロック組曲に典型的な形式的、様式的構造を特徴とする6楽章からなる作品。各楽章は舞曲であり、優雅さと表現上の深みが織り込まれている。パルティータはプレリュードで始まり、アレマン ド、コレンテ、サラバンド、メヌエットI、IIと続き、最後はジーグで終わる。
J.P. Rameau — L'Égyptienne
古代エジプトのエネルギーと魅力を感じさせる「クラヴサン組曲」の一曲。
G. Martucci/J.P. Rameau — Musetta from Les Indes Galantes
ラモーのオペラ・バレエ「Les Indes Galantes」の有名なアリアを再編集。マルトゥッチは、イタリアとフランスの感性を巧みに融合させながら、オリジナルの勇壮さとエキゾチックな魅力を残したピアノ編曲を提供している。
G. フォーレ — ワルツ・カプリッチョ op.30 とワルツ op.38
優美さと軽やかさに満ちたこの2曲は、後期フランス・ロマン派のエレガンスと洗練を象徴している。Waltz‐Capriccio op.30は、流れるようなメロディラインとヴィルトゥオーゾ性を備えた華麗な作品であり、Waltz op.38は、より叙情的で繊細でありながら、気まぐれさを感じさせる作品である。
Naji Hakim — Overture Libanaise
レバノンの作曲家ナジ・ハキムによる現代的な作品で、中東の伝統音楽の影響を受けているのが特徴。鮮やかな色彩とエネルギッシュなリズムがミックスされ、レバノンの広さと歴史を感じさせる荘厳な構成となっている。この序曲は、現代的な音楽言語を通して文化の多様性を賛美している。