サントゥ指揮ショスタコーヴィチ＆メンデルスゾーン：ロイヤル・フェスティバル・ホール
イベント情報
ショスタコーヴィチが最後の交響曲でロッシーニのウィリアム・テル序曲の紛れもないガロップを使ったのは、その疾走するリズムに魅了されたからなのか、子供の頃の思い出なのか、それとも純粋に楽しむためなのか。ショスタコーヴィチは、この交響曲を65歳の誕生日プレゼントとして書いた。しかし、彼の音楽の多くがそうであるように、物事はすぐに暗い方向へと向かう。名交響曲家としての半世紀を締めくくる不気味なフィナーレでは、オーケストラの旋律とハーモニーが消え去り、病院の機械のクリック音やピコピコ音を連想させるウッドブロックと調律された打楽器が残る。
この午後の名曲トリオを締めくくるのは、メンデルスゾーンの愛すべきヴァイオリン協奏曲。その心に響く、歌うようなメロディーは、今日屈指のヴァイオリン・ソリストであるアラベラ・シュタインバッハーの手に委ねられている。ガーディアン紙の批評家は、彼女の感想を端的にこう表現している。
キャスト/プロダクション
サントゥ＝マティアス・ルーヴァリ（Santtu‐Matias Rouvali） — 指揮
アラベラ・シュタインバッハー（Arabella Steinbacher） — ヴァイオリン
