トスカーナ管弦楽団 イースターコンサートGemma New

イベント情報

フィレンツェの由緒あるヴェルディ劇場で、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンとジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージの作品による甘美なクラシック音楽をお楽しみください。イベントの幕開けを飾るのは、13世紀の典礼詩にルーツを持つペルゴレージの感動的な「スターバト・マーテル」です。この詩は、十字架上で息を引き取ったイエス・キリストの母マリアを悼む内容で、「悲しみ、泣きながら、母は息子の掛かった十字架の近くに立っていた」と謳われています。数多くの音楽解釈がなされてきた名曲ですが、特にペルゴレージのバージョンは素晴らしい出来で、マッダローニ公爵が聖週間のために当初依頼したもので、以来広く愛されています。 ORTがイースターコンサートの目玉として紹介するこの演奏会では、弦楽アンサンブルとフィレンツェ出身の2人の著名なソリスト、アカデミア・デル・マッジョのソプラノ歌手エレオノーラ・ベッロッチと、最近スカラ座で活躍したカウンターテナー歌手フィリッポ・ミネッチャが出演します。彼らを指揮するのは、高い評価を得ているジェンマ・ニュー。37歳のニュージーランド人で現在は米国籍を持ち、2021年にドイツで開催されたサー・ジョージ・ショルティ・コンクールで優勝したスターです。
また、ハイドンの交響曲第104番もプログラムに含まれています。これはハイドンの交響曲の最後を飾る作品で、「ロンドン交響曲」という愛称で親しまれています。この壮大かつ親しみやすい作品は、ハイドンがハプスブルク家に次ぐオーストリア帝国第2位の貴族であったエステルハージ家の宮廷での任期を終えた後、プロデューサーのヨハン・ペーター・サロモンに依頼されてロンドンで最後に披露した作品です。